novel
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Final Fantasy XIV
君の手が絡まってうまく踊れない
title by 蝋梅(https://roubai.amebaownd.com/) ゴドフリー・ディ・シーダーは、その日偶然トームストーンを持ち歩いていた。文字の送受信が可能なように改造されたそれは、参加しているリンクシェルの通信用にと、渡されたものである。 あくまでも行... -
Final Fantasy XIV
例えば、ワルツを踊るように
必要な時間は、並んだ瞬間にアイコンタクトをするだけの隙間だけだった。 二人ばかりでは少々難のある仕事かも知れない。かも、とついた仕事に油断をしなかったと言えば嘘になるが、それほど油断していたわけではない。いかんせん、相手の数が多すぎた... -
Final Fantasy XIV
ファルファローネの謀り事
title by scald (http://striper999.web.fc2.com/) 「雰囲気いるか? 一応ハジメテなわけなんだし」「面倒ですし、普通に安宿でいいですよ」「いや、別に東の路地にできたファッションホテルが気になってるだけなんだけどな。割と綺麗らしい」「へえー... -
Final Fantasy XIV
花が今宵の友ならば、
title by Cock Ro:bin(http://almekid.web.fc2.com/) 「……知り合いに似たカラーリングの、随分な美人が突然隣に座ってきたんですけど?」「随分な美人でしょ。自分でもそう思いますよ」「やっぱりネッロか」「よく分かりましたね」「座り方と話し方。隠... -
Final Fantasy XIV
ビッグ・ウィリーの前髪に唇を寄せて
title by scald (http://striper999.web.fc2.com/) 黄金の砂都・ウルダハは交易都市である。多くの商人がウルダハで一攫千金の夢を叶えんとしては、夢破れて去っていく。その一方で、ウルダハン・ドリームを叶えた商人もいる。 そんな都市は夜も昼も... -
Final Fantasy XIV
明日のおわり、昨日のはじまり
title by Cock Ro:bin(http://almekid.web.fc2.com/) シャルロッテとしては、ネッロから誰かしらに話が漏れるだろうとは思っていた。大した家ではないけれど、家庭内の事情は彼自身気にしていないからだ。これが兄・ゴドフリーとなると話が違うのだが... -
Final Fantasy XIV
向日葵が見つめている
title by 蝋梅(https://roubai.amebaownd.com/) シャルロッテ・シードルとネッロ・ヒースコートは、茹だるような夏の盛りに、灼熱に染まるウルダハの街を歩いていた。 暑さ寒さに文句を言わないネッロでも、灼熱そのものの暑さに我慢できなかったのか... -
Final Fantasy XIV
シャンデリア墜落死
title by scald(http://striper999.web.fc2.com/) ロフトベッドに転がり込んだあたりからの記憶がない。関節という関節が痛む感覚で目が覚めたシャルロッテは、シャツの背中が濡れている感覚に眉をひそめる。気色の悪いその感覚を剥がすように、鉛を詰... -
Final Fantasy XIV
ジェーンの消えた水曜日
title by scald(http://striper999.web.fc2.com/) 「しかし、上手いこと言いましたよね。『気がついたら一緒にいた』ですか」「実際、気がついたら一緒にいただろ?」「物心ついたあたりで、が先頭に来ますけど、知らない人からすれば分からないことです... -
私とわたしの日々是好日
さながらドラマのワンシーン
title by 蝋梅(https://roubai.amebaownd.com) 秋の天気はなんとやら。 確かに今日は晴れていたというよりは、曇りがちな日ではあった。それでも帰宅時間までは曇りの予報であったから、僕は折りたたみ傘を持ってくることなく大学を後にした。 バイ... -
バディミッションBOND
きみは優しさに慣れてないから
title by 確かに恋だった(http://have-a.chew.jp/on_me/) 「荷物が届いていたぞ」「本当? 誰からかな……何かを注文した覚えはないし……」「ピアノの先生、と書いてあったな」 リビングに置いてある。そう父親に言われ、ルークはアンティークに両足を入... -
バディミッションBOND
幸せの底
ルーク・ウィリアムズには父親が三人いる。そのことはプライマリースクールのクラスではよく知られたことだった。 父兄参観では毎度違う父親が来るし、面談でも違う親がくる。顔形はよく似ている男たちを、彼は父親だと呼んでいる。それを揶揄するクラ...